さようなら、芳賀美里…。
月曜日に、当ブログのカウンタがいつも以上に、ぐるぐる回っていました。
年末は「カキフライソフト」がMSNなどのトップページをかざってて、
スパークしてたなぁ~。
なんだなんだ?と、気になって、アクセス解析などをのぞいて見たら…。
どうやら今回は「芳賀美里」の検索ワードで引っ掛けてるらしい。
「芳賀美里の社長&監督日記」のブログも消えて、ディレクシブの公式サイトも
削除され、もうすっかり過去の人だと思っていたのですが、なんでいまさら…?
答えは、朝日新聞のトップページに「ディレクシブ」のことが掲載されてたもよう。
この記事を捜し当てることはできませんでしたが、活動停止後にわかってきたこと
も含めて、ディレクシブのことを簡単にまとめておきましょうかねぇ。
日本の企業としては、久々にマクラーレンF1チームのスポンサーになったり
ディレクシブ所属選手のアレックス・ヴルツは、ウィリアムズチームのテスト
ドライバーをつとめていました。さらにはマクラーレンの旧施設を買い取って、
ジャン・アレジ氏を、シニアエグゼクティブディレクターに招聘し、マクラーレンB
チームとして、12番目のチームとしてF1参戦する準備を進めていました。
そのド派手な活躍は、F1界だけにとどまらず、前座レースとして欧州を転戦する
GP2のチームを買収し、吉本大樹を含めて3人のドライバのスポンサーを行いました。
そして日本国内でも、スーパーGT、Fポンといった2大レースに自らチームを
立ち上げて参戦。
さらには、ディレクシブの代表取締役兼チーム監督は芳賀美里(26歳)という女性で、
元レースクイーンとしての経歴も話題となりました。
しかしながら、ディレクシブの企業としての実態や活動、資金源がまったく
見えてこないんです。
芳賀美里のブログなどを読んでいても、監督としての技量や経営者としての手腕は
ほとんど感じられず、広告塔としてのお飾り的存在だったのでしょう。(;^_^A
しかしながら昨年の夏ごろに、ディレクシブの資金難が報道されるようになり
昨シーズン途中での優勝争いの中、突然のレース活動からの撤退が発表されました。
スーパーGTのGT300クラスでは、ポイント争いのトップを走っていただけに残念な
ニュースでしたよね。チーム関係者はさぞかし悔しい思いだったことでしょう…。
どことなくバブル時代にF1に参戦していた、レイトンハウスを彷彿させます。
結果的には、母体企業であった赤城興産の不正融資事件を発端に崩壊してしまった
わけですが、家族的な雰囲気のチームながら、非力だけど非情にカッコいいマシン
を走らせたレイトンハウスは今でも大好きなチームです。ヾ( 〃∇〃)ツ
結局のところの資金源はなんだったのかと言うと…。
ディレクシブ、およびディレクシブの親会社のディレクシブ・ホールディングスの
株式は、秋山新(あきやま しん)という日本人の所有するアキヤマホールディング
という会社が保有していました。この秋山新という登場人物のことは、
知らなかったのですが、医薬品卸会社の御曹司で資産家だとか…。
芳賀美里と秋山新の関係は想像におまかせします。(笑)
アキヤマホールディングは、低額な直収電話サービス事業の「平成電電」および
関連会社を使って、株式の売買を行っていきます。平成電電事業投資組合や複数の
代理人を立て、表面には登場していないようですが俗に言うところのマネーゲーム
ってやつですね。高橋克典を起用した「COKKA」のCMが印象的だった「平成電電」は
巨額のインフラ投資が必要で、資金調達に平成電電設備と平成電電システムという
2社が、年利10%という非情に高い利率のファンドで資金を広く募集し、約1万9,000人
の投資家から約500億円を調達しています。
ここで集めたお金が、ディレクシブの活動資金として、投入されたのでしょう…。
しかし他事業者の参入や値下げにより競争環境が激化し、計画していた契約数の
増加を実現できずに収益が低迷し、平成電電は1,200億円の負債を抱えて破綻。
平成電電が民事再生を、申請した場合は一切金銭を要求できないという契約内容の
ため、出資者は平成電電に対して一切の請求権がなくなり水の泡…。( ̄□ ̄;)!!
さらに、平成電電の経営破綻に際して、かのライブドア、村上ファンドまでも巻き込み
秋山新は、その間に自身はすべての株式を売り抜け、多額の売却益を得ている。
そして、秋山新はディレクシブへの資金援助を打ち切ってしまうのです。
芳賀美里は、その後もレース活動が再開できる様に必死にスポンサー探しを
したようですが、なかなか思ったようにいかず、ディレクシブも消滅。
遂には公式サイトも削除されてしまいました。
芳賀美里からは、悪意は感じられませんからマネーゲームに利用されて捨てられた
被害者なのでしょうかねぇ…?
個人的な思い入れも無いのですが、レースの知識は無いけれど熱意だけは感じられる
芳賀美里には、ピラニア倶楽部と言われ魑魅魍魎の渦巻くF1のパドックを闊歩する、
姿を披露して頂きたかったのですがねぇ~。(残念)
また、いつの日かモータースポーツの世界に帰ってきてね♪
[以前の主な 『芳賀美里』 関連エントリ]
・さようなら、芳賀美里…。[2007-01-11]
・結局のところ芳賀美里って?(謎)[2006-07-27]
・2008年のF1に22チームが参戦申請![2006-04-13]
・芳賀美里、着々と12番目のチームの準備中~♪[2006-02-23]
・噂の12番目のチームに向けての小さな一歩?[2006-01-30]
・12番目のチームの準備?![2005-10-28]
・芳賀美里って?![2005-10-06]