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2006年1月26日

HONDA RACING F1 TEAM 「RA106」始動!!

1968年以来となる38年ぶりにエンジンとシャシーの両方を製造するフルコンストラクター
としてF1GPに参戦するホンダが、新型マシン「RA106」を合同テストを行っているスペイン
バルセロナ・サーキットで発表しました。

RA106の車体カラーはホンダが1964年にF1デビューを果たして以来受け継がれている
伝統のホンダレーシングホワイトを基調としたカラーリングとなっている。
と、言っても昨シーズンからタイトルスポンサーを継続する"Lucky Strike"カラーなので
代わり映えは無いのですがね…。(笑)

ra106.jpg

細かく写真を観察してみると…。(詳しくはコチラ

B.A.R Honnda 時代には毎年新車が発表されるごとにコンサバなデザインに落胆したの
ですが、オールホンダ体制となって、空力面でも攻めたあとが随所に見られます。

まず後部から見ていくとリアウイングが湾曲した三次元処理がされている。形状保持のためにアーチの中央部分を連結しているけど、エンジンカウルの後ろの空力的に邪魔にならない場所にあるので無問題か?

次にリアの絞り込みですが今期から導入されるⅤ8エンジンに合わせて、かなり絞り込まれている。排熱処理用のチムニーもボディカウルからスムースな曲線で形成されていて空力的な拘りが感じられる。

サイドポンツーンは既に発表されている他チームのような逆三角形型ではなくて、従来のオーソドックスな形状ですね。但しサイドポッド前のウイングの形状は昨年型と大きく違い、翼端板が大きく後方に伸びていてフロント部で乱れた空気をただしてリアへの流れが改善されそうです。その他のサブエレメントも三次元形状で、ここにもフロントからリアへの空気の流れを意識しているあとが感じられますね。

フロントウイングの翼端板がリアに向けて幅が狭くなっていて、昨年問題になったフロントのダウンフォース不足の対策ですね。但しウイングの形状はスプーン型にしてピーキーな動きに苦労していたと思ったけど今年もそのまま…。

ノーズも高めに位置していて直線的なデザインは昨年と代わり映えがしない。(T^T)
スプーン型のフロントウイング中央部からの空気をそのままフロア下部に導く発想は従来どおりってところでしょうねぇ。

最大の注目はフロントサスペンションが、昨年のマクラーレンが大成功した、シャシー直付けのゼロキールです。ヽ(´▽`)/
従来の常識から逸脱したレイアウトのゼロキールは空力的には、とても魅力的ですが開発やセッティングの難しさから回避されていましたが、新生ホンダが何処までゼロキールのフロントサスペンションを煮詰めてくるのか大注目です。


エントリー名称:Lucky Strike Honda Racing F1 Team

シャシー名称:Honda RA106

 全長:4675mm
 全高:950mm
 全幅:1800mm
 ホイールベース:3140mm
 トレッド(フロント):1460mm
 トレッド(リア):1420mm
 ダンパー:ショーワ製
 ブレーキ:アルコン製6ピストンキャリパー(フロント&リア)
 ギアボックス:カーボン製メインケースHondaF1 7速ギア
 ギア選択:シーケンシャル/セミオートマ/油圧作動
 クラッチ:カーボンプレート

エンジン名称:Honda RA806E

 排気量:2.4リットル
 エンジン形式:V型8気筒90°自然吸気
 最高出力:700馬力以上
 エンジン回転数:19000rpm以上
 バルブ駆動:4バルブ/1気筒 エアバルブ
 インジェクション:Honda PGM-FI
 スロットル制御方式:電子油圧制御
 イグニッション:Honda PGM-IG

発表会後のテストでバトンが3番手のタイムを出したそうで、久しぶりのオールホンダ
体制は順調な仕上がりと言って良いのでしょう。しかも2台ものRA106を走らせて
テストも意欲的ですわ。ヽ(´▽`)/
昨シーズンは「牙が抜けた」なんて揶揄されるバリチェロでしたが、個人的には全戦で
バトンを打ち負かして欲しい気分ですわ。(≧▽≦)ウキャ~!!

Super H2O & SEIKO のロゴがボディから消えてる…。
レーシングスーツには SEIKOロゴは刺繍されてたけどねん。ニヤーリ。( ̄ー ̄)

今シーズンは大きくレギュレーションが変更されるので新参物にもチャンス有り!
早く、佐藤琢磨の乗るスーパーアグリのマシンを見てみたいものです。
(⌒~⌒ι)とほほ…。

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