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2005年11月14日

上村愛子インタビュー トリノ五輪へ確かな自信の理由

トリノオリンピック開幕は2月16日、遂に開幕まで100日を切った。わくわく!!o(^-^)o
スポーツナビのコラムに愛子のロングインタビューが掲載されていた。


 今年のオフ、上村は先シーズンからやってきた3D「7o(セブン・オー:コルクをねじって抜くような動きをするエア。体の軸を倒し、空中で横に2回転する)」に加え、意欲的に新エア「720(セブンツー)」の習得に励んだ。これは横に2回転する難易度の高い技。ウォータージャンプでは感覚をつかんでも、実際に雪上での挑戦は簡単なものではなかった。最終的には、五輪での挑戦は断念する。


――カナダの合宿ではセブンツーを初めて雪上で行いましたが、感触はいかがでしたか

 3回しかやっていないのですが、1、2本目成功して、3回目で失敗して転んでやめました。ケガはそんなにひどくなかったんですが、精神的に良くなかったですね。これをこのまま続けていって、五輪でそこそこの自信しか持てない方が、自分としては絶対に嫌だったので。だったらいらないものは捨てようと。い~らないって。そこそこの成功率で五輪で出すものじゃないと思うんです。ギャンブルしても意味がないし。そういう人でもない。今は自分がすごく分かって、これから先もまだまだあって、五輪でギャンブルして楽しめればいいやと思える人はやってみればいいですけど、自分は確実にいきたい。ギャンブルに失敗していいやと思える状態じゃなく、絶対にやらないといけないと思っているので、成功しないと嫌なんです。


――気持ちの部分では、セブンツーをやめて、ここまでいい感じで保てているということでしょうか

 ギリギリですね。セブンツーの話になると、「あったら良かったな」という悩みも実際はあって、忘れたいんです。やっていたら良かったかもしれないんですが、今は自分にはできなかったと思うし。それにこだわっていると、自分が今やらないといけないことも分からなくなってしまう。セブンツーってやっていない技のことを考えるよりも、今やっている技のことを考えないと先に進まないですから。3Dは成功していますけど、それを五輪のエアで100パーセント決めてすごい点の出るものにするには、3Dもやらなきゃいけないんですよ、絶対に。人から見たら、全然いいじゃんって思うのかもしれないけど、自分の中では百発百中というわけではないから、まだ練習をすごくしないといけない技です。セブンツーと3Dをやったとしたら、難易度点は付くけど、成功したかしないかと言われてそこそこだったら、3Dをすごくきれいに決めた方が得点は出ると思います。


――3Dの現在の完成度は?

 セブンツーとかを考えなければ、五輪では絶対に100パーセントに持っていけます。でも、やらなきゃいけないことが2つ3つになってくると、どこか絶対にできなくなりますよね。自分は3Dを絶対にやらないといけないし、ターンももっときれいに滑れないといけない。新しい技を入れなくても、今でもやることはいっぱいあるんです。そこにセブンツーという本当に難しい技を入れてしまうとオーバーなんです。今やっているものの状態が100で、何をやってもつまらなくて、飽きちゃうくらいうまかったら新しい技をやった方がいいんですけど、今はまだギャンブルしたくないなという気持ちもあるし、今のこの状態で3Dを練習させてもらえれば100パーセント、絶対にできますね。


――昨季のワールドカップで優勝して、世界選手権で(五輪)代表に内定しましたね。そのあたりの表情から自信というか表情の変化を感じました

 そうですね。ソルトレークが終わって、ルールが一気に変わりましたよね。それにようやく昨年乗れたんですよ。だから、自分のやり方を取り戻した感じはありますね。今まで言っていたことが正反対じゃんっていうルールの変更でした。頭と板が逆さまになってはいけないというルールで何年もやっていて、いきなり何でもアリみたいなルール変更になってしまった。なぜかバックフリップ(後方宙返り)が嫌だったんですよ。コークの方が怖いじゃんって思われますけど、自分としてはバックフリップだけはやりたくなくて、しかもみんなと一緒だったから嫌だったんです。来年になったら3Dをやる人は多いと思うんですが、一人目というのはちょっと違う。前からやっているというのと、今年は増えたなというのではジャッジの印象も全然違います。そういう武器が一つあるといいなあと思っていて、昨年その3Dをやり始めて、大会でも絶対に使っていこうと決めていました。そうすれば絶対にどこかで(流れが)来るな、と思っていました。


――結果が出なくてもずっと信じて挑戦した?

 成功したらあり得ないくらい点が付くんですよ。今まで出したことのないような。「何だ、この技」と思っていたんですが、これは手に入れた方がいいなと思いました。昨シーズンにやらないといけないことって、コークを手に入れることだけだったんです。W杯で何番をとらないといけないというのもなかったし。コーチの中では世界選手権が大きかったので、そこを目指して頑張っていけと言っていましたが、自分の中ではコークの感覚をW杯を回りながら手に入れれば、絶対に先が明るいと思ったから、それだけ考えていましたね。失敗をしてもまあいいやと思っていたし、少しずつうまくなっているのは分かっていた。モーグルコースだと、エアを跳んで着地した後もコブがありますが、そこの入り方も点数にすごく響いてきて、コークだけうまくてもダメなんですよね。滑ってきてエアを跳んで3Dやって、着地してまた滑っていくという、それをちゃんとつかむには、大会でやらないとつかめなくて。とにかくずっとやっていて、ようやくルールに追いついたと思いますね。

詳しくはこちら...。
トリノ五輪へ 確かな自信の理由 上村愛子インタビュー


オフの間に練習していると報道されていたセブンツーを断念するとのことで、残念な気持ちもありますがオリンピックでギャンブルはしたくないと、本人とコーチとで決めたことですから愛子の言う「五輪では絶対に100パーセントに持っていけます。」を、信じて100パーセントの3Dをトリノで決めてほしいものです。

ただ「絶対」は否定語だから、正しい日本語としては「必ず100パーセントに...」と言って欲しかったな...。(-。-) ボソッ

腰痛で思うように練習できなかったオーストラリア合宿ですが、苦難を乗り越えて精神的にも、一回り成長して、「Team-Aiko」の充実したバックアップを受けて周りのサポート態勢もメダルに標準をあわせている。怪我をすること無くW杯を勝ち進んで3度目の五輪で最高の愛子スマイルを見せてくれ!!そりゃあ「君が代」が聴けたら最高だけど、まずは本人の納得する滑りをして、快心の笑顔が見たいです。

「頑張れ愛子!!
ファイトッ、ピッ!、ピッ!」

もう一人の女子モーグル代表がまだ決定していませんが...、
過去の実績&実力からしてアノ人が出てくるのでしょうね。ヽ(´▽`)/
2大会連続のメダリストをスキー連盟がW杯への出場を許可したと言うことは...。
そういうことでしょう。

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