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2007年4月12日

ホンダの苦悩…。

スーパーアグリの好調とは、逆に本家であるホンダが苦悩のレースを続けている。
予選では、Q1で脱落してしまい決勝でのパフォーマンスも最悪…。
かつて無かったほどの、散々な内容です。(⌒~⌒ι)...

ホンダの苦悩…。

98年には当時ホンダ社長だった川本氏の口から「フルワークスによるF1参戦」が
明言され、ホンダF1テストドライバーのヨス・フェルスタッペンの走らせた
通称カラスの姿に期待も膨らみ、わくわくしたものです。〇(≧∇≦)〇

だがしかし、ハーベイ・ポスルスウェイト博士がバルセロナでのテスト中に急死
したことと、ホンダ社内に根強く残る慎重論などを背景に、結局…。
第3期F1活動は、99年にB.A.Rという新興チームとの共同開発というなんとも
中途半端な煮え切らない形で始動した。
これには多くのホンダファンが、落胆したことでしょう。

今回の第3期ホンダF1の迷走は、そもそも振り出しから間違っていたのでは?
毎年発表されるのは、いつもコンサバ系なマシン…。

昨年から念願のワークス体制になって、コードネームこそ「RA106」でしたが、
デザインしたのは、B.A.R時代同様にジェフ・ウィリス主導のもとです。

ワークス体制2年目の今季のマシンは、従来の流れから大きく踏み出して
「失敗しても良いからチャレンジしよう」と独自路線を前面に押し出した
攻めのデザインを採用。ヾ( 〃∇〃)ツ
過去には「ホンダ独自のアプローチ」で多くの無謀ともいえる挑戦をしてきた。
そこに我々ファンはホンダの熱い気持ち、ホンダスピリットを感じ魅了された。
あの日、川本氏が「車体とエンジンの両方をホンダが手がけて頂点を狙う」と
掲げた目標に向けてやっと動きだした感の、ホンダF1チーム。

そうまだ動きだしたばかり…。
ある意味、第3期ホンダF1活動一年目だと思っています。

残念だけど、失敗を恐れずに挑戦したマシン「RA107」は失敗作。(;^_^A
シェイクダウンからテストを通じて明るい話題の無かった今季のオフ。
開幕して蓋を開けてみると、ジェフ・ウィリスがデザインの昨年型のマシンを
モディファイした「SA07」より遅いなんて皮肉なことに。( ̄□ ̄;)!!

2月19日に、ホンダの中本シニアテクニカルディレクターはインタビューに
こう応えている。

http://www.auto-web.co.jp/F1/2007/02/column/20_0352.html

--速くないのはどんな部分ですか?
中本 : いろいろなところです(笑)。最重要課題にしているのは、ブレーキングスタビリティ(安定性)と、ストレートスピード。

--去年までのミシュランから今年は、特性の違うブリヂストンに変わりました。
中本 : その対応策ですね。あとは、サスペンションの剛性などを含めてやっていけば、目標を達成できるんじゃないかな、と考えています。

--いつごろに期待していいですか(笑)。
中本 : まぁ、開幕戦ではないな、と(笑)。今は、まだ時間との競争ですから。コレ作ってアレ作って、と、やらなければならないリストがたくさんあるけれど、開幕に間に合うのはその中の1/3くらいですから

--スタッフが変わったのですか?
中本 : 外観を含めて今年のクルマは違いますが、やっているスタッフは、チーフデザイナーもチーフエアロダイロミストも同じです。作り屋も同じですが「失敗してもいいから自由にやってごらん」というと、あぁいう失敗作ができてくるんですよ(笑)。

2月の段階ではまだ笑って「失敗作」だと話していたけど…。(;^_^A
この時に開幕戦では期待できないと言っていると言うことは状況は
かなり深刻だったのでしょう。
積極的に攻めた結果、失敗作となってしまった経験を無駄にせず、
今の位置から全力で這い上がる努力を、死に物狂いでしていると思う。


興味深いのが、ブリヂストンの浜島氏が言ってた次の言葉です。
「昨年のブラジルGP後、全チームに翌年のタイヤデータを平等に公開しています。
それを見ればリアのスタビリティを上げなければいけないのは、わかるはずです」


中本氏、浜島氏の話を総合するとホンダの苦労は続きそうです。(;^_^A
なぜならブレーキング時のスタビリティを向上させるのに小手先の空力パーツ
などでは対応しきれないと思われるから…。
ホンダは開幕戦後に、次戦のマレーシアGPでは、空力パーツを持ち込んで
対策を施すと発表している。しかし結果は散々…。( ̄□ ̄;)!!

ブレーキング時にはリアが浮きますが、無理からに空力パーツでダウンフォースを
かけて、スタビリティを高めようとすると、今度はアンダーステア傾向となる。
ある程度はサスペンションなどの調整でカバーできるかもしれないけど、
アンダーステアになると、コーナーリング速度が落ちて立ち上がりにも影響する。

やっぱり抜本的な対策が必要じゃろね。

ホンダはブリヂストンのタイヤデータを読み誤ったのか?
データを渡された時点では、車のコンセプトが変更できなかったのか?
正式に数値発表は無いので想像の域をでませんが、今年のホンダのマシンは
ショートホイルベースなのではないかと妄想してみました。
そう考えるとですね、ブレーキング時にリアのスタビリティが不足してしまうのも
納得がいくし、逆にホイールベースを85mmも延長してきたフェラーリが好調を
維持していることも説明がつく。
確か昨年の「RA106」もロングホイルベースだったとも記憶しています。
SAF1が開幕から好調を維持している理由も、ここにあるのかも?


そして抜本的対策を施した「RA107B」を6月ごろに投入すると噂があるが…。
これこそロングホイルベースのマシンとなるのでは?
言葉で言うと簡単ですが、ホイルベースを延長するとなると必然的に、
空力から何から設計しなおす必要があり、実際にやるとなると大変な作業。
それを夏では無く6月に投入できるってことは、早くから手を付けてたってことかな?

しかし誰よりも負けることの嫌いなホンダ。
優勝以外は負けと同じと言い切るホンダ。

今季のマシンで、独自路線の攻めの姿勢を示してくれたことを評価してます。
あとは試練を乗り越えて、強いホンダが帰ってくる日を楽しみにして
現状を、這い上がってくる過程を、見守りたいと思います。


「ホンダが休職中のロス・ブラウンに接触か?」なんて噂が聞こえてくると
真偽はともかく、それってホンダのすることじゃないでしょって言いたくなる。

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